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合見積り
顧客が同一案件の見積りを複数の業者から入手すること。よほど特殊な場合を除いて、ほとんどこの形態になっている。当然、前回失注した場合はそれよりも安いレベルで見積を提出することになるので、受注したとしてもどんどん経営的に厳しくなっていく。社内コストを落とすか仕入れ価格を落とすかしないと、利益は目に見えて減って行く。特命であればそのような心配は無いが、あまり多くないのが現実。

アウトライン
アドビ社のグラフィックソフト「Illustrator」の機能。テキスト(フォント)を画像化する。異なるPCではフォント環境が異なるので、文字化けや狙ったフォントで表示出来ないことが多々あり、デザイン的に全く違った物になってしまう。印刷する時に特に問題になる。アウトライン化(アウトラインを取るとも言う)すると、フォントではなくなり画像になるためPCに依存しなくなるのでそのような問題が発生しない。外国語のデータを受け渡しする時にも同じ問題が起きるので、翻訳後のIllustratorのファイルを納品する時はこの機能を使った後納品することが多い。


一太郎
ジャストシステム社のワープロソフト。最近は一太郎を使っている顧客は少なくなりましたが、過去の資産を継承するためにまだまだ使っている場合が有ります。一太郎で納品する必要はあまり無いので、一太郎の技術を磨く必要はありませんが、上書き出来るぐらいの知識は持ちましょう。


上書き:うわがき
元原稿のファイルに直接訳文を入力すること。英訳の場合、文字数が多くなって当初のレイアウトがぐちゃぐちゃになる事が多いので、最後にレイアウトを整えます。元原稿の作り方が良いとそんな必要は有りません。しかし、見た目だけを重視して二次利用のことを考えずに作ったファイルにはとんでもない物が有るので、単純に上書き指定と言われても現物(ファイル)を見るまでは喜べません。


エクセル
マイクロソフト社の表計算ソフト。本来は文字通り計算するためのソフトで、表機能を利用してワープロソフトの様にも使える。しかし、セルを正方形に設定して方眼紙のようにして文字をレイアウトするのは、直感的に配置出来るのでやりやすいのはわかるのですが、訳文を上書きすると悲しい目に会うので出来れば避けて頂きたい。


音引き:おんびき
長音符「ー」のこと。外来語の表記において結構問題になる。顧客や分野によって規則が違うのでややこしい。三語以上では付けないことが多い。メモリー→×、メモリ→○。インタークーラー→×、インタークーラ→○。通常流布している表記と異なる場合があるので注意が必要。

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外来語
広い意味では純粋な漢語も外来語であるが、通常カタカナで表記する単語のこと。翻訳者のウルトラCの一つに、適切な和訳が出来ない時すべてカタカナにする技がある。顧客によってはこうした方が喜ぶ(クレームにならない)場合があるが、多用すると脳の皺が増えなくなる。助詞以外はカタカナの文章は誰も読みたくありません。


基本単位
単価を構成する要素。最近はローカライズ等では1ワードや1文字いくらで売買されますが、それ以外の分野では、和文(中国語や韓国語も)400文字や英文200ワードを一枚としてその単位で値段を設定している場合がほとんどです。これが基本単位です。和文400文字はどの翻訳会社でもほとんど同じですが、英文のワード数は各社によってバラバラです。当社では小数点以下はつけませんが、0.5枚単位で値付けする会社もあります。


クレーム
翻訳のできが悪いと顧客から頂く評価。明らかに当方のミス(誤記、誤訳、訳抜け)の場合は平謝りで訂正する。原文が悪文の場合は、それを説明すれば納得していただけることもある。一番困るのは、評価をする人の言語レベルがあまり高くなく、本人が理解出来ない表現等にクレームを頂く場合である。


計算
訳文の量を原文に換算係数を掛けて求めること。仕上がり計算で見積もりする場合に必要な行為。文章の種類や言語によって換算係数が異なる


誤記
数字の入力ミスや漢字の変換ミス。納品前に落ち着いて見直せばほとんどが回避出来るが、その労を惜しんでか時間がなかったためか見直しをしないで納品すると良く発生する。

コーディネータ
翻訳会社のエンジン。この人がいないと何も動かない。狭義では、翻訳者やチェッカー編集者の手配をする人ですが、広義では客先との対応や見積書の作成納品も行う。忙しい会社では、終電で帰ることもざらにあるらしい。少なくとも夜の10時や11時に平気でメールを打ってくる職種。

誤訳
原文の意図している内容と全く異なる翻訳をすること。あるいはそのような翻訳物。致命的な誤訳の例としては、契約書で甲と乙を取り違える、取扱説明書で左と右や上と下を間違える、開くと閉じるを間違える、等がある。複雑な構文の場合は理解出来るが、単純な文章でもこのような間違いは往々にして存在する。冷静になって、出来れば翌日見直せばほとんど防げる。
厳密には誤訳ではないが、訳者の得意分野を翻訳する場合、原文にはない事まで付け加えている場合がある。このような訳者は本人に強く自制を促すが、変わらなければ疎遠にするしかない。

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差分
文書間の差異。その差異を明らかにすることを「差分を取る」と言います。同じような書類だと共通部分が多く二重に翻訳すると無駄なので、この作業を行って非共通部分のみを翻訳します。同一シリーズの製品のカタログや取説ではとても有効な技です。トラドスのような翻訳ソフトを使えばこの作業は不要ですが、使えない環境では手作業で行うしかありません。


下訳
翻訳スピードを上げるために行う参考として他人に行わせる翻訳作業。この出来如何で後の負荷量が大きく変わるだけでなく、完成度も大きく左右される。


スタイル
マイクロソフト社のワープロソフト「MS-WORD」の機能の一つ書式に名前を付けて保存します。テキストにスタイルを設定すると全く同じ書式になるので、大量に編集する場合は非常に役に立ちます。ただし、設定するスタイルの数が多すぎると混乱する原因になるので、程々にしておくのが身のためです。


請求
請求額の決定は大きく分けて、原文の文字数で行う場合と、訳文の文字数で行う場合があります。どちらにしても文字数=作業量と考えて作業量で請求する考え方です。原文で価格を決定するのは明快でいいのですが、テキストデータが無い場合は文字数を手で数えるので非常に手間がかかります。何百頁もある原稿を手で数えるとなるとそれだけでも大仕事です。ほとんどが紙原稿だった頃は、見積もりを有料にしている会社も多くありました。訳文で請求する場合は、発注する段階では価格がわからず完成して初めて価格が決定します。そのため、事前に概算の見積もりを提出し、請求は訳文ベースで行う場合もあります。


即納
受注を受けて直ちに納品すること。在庫をおける商品であれば可能ですが、残念ながら翻訳は完全に注文生産品なのでこれは不可能。フライングで作業にかかれば希望の納期に対応でることもありますが、大急ぎの案件は往々にして納品までにキャンセルになるので、リスクが高すぎます。

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単語
文を構成する一要素で意味を持った最小の単位。日本語の場合は、助詞や助動詞も単語に数える。欧米系の言語を翻訳する時は料金の基本になるとこが多い。


チェッカー
翻訳者が翻訳した文章をよりよくする作業をする人。校正者と呼ばれることもある。この作業のみ社内で行う場合や、この作業まで外注に出す場合がある。後者の場合、安定した品質を考えた時疑問が多い。

中国語
一般的には中国大陸での標準語である普通語を指します。普通語は北京方言を元に制定された中国の共通語です。簡体字(旧体字を簡略化した漢字で、日本の漢字とは簡略化の方法が異なるので全く異なる漢字もあります。)を使用します。中国国内とシンガポールでは標準的に使用されています。普通語以外で広く使用されている方言として、広東語、福建語、上海語等があります。これらの方言と普通語では音韻的にはほとんど共通点がないので相互の理解はほぼ出来ません。普通語をさして北京語と言うこともありますが厳密に言えば正しくありません。

超短納期
数名の翻訳者が夜昼なしに作業してやっと間に合う程度の納期。品質には一切触れずとりあえず形になっていればよい場合にのみ対応可能です。こんな納期でも品質を求められた場合はお断りするのが普通です。翻訳メモリ(TM)を使っても出来ることと出来ないことがあるうえに、TMを持っている翻訳者ばかりを集めるのもそれはそれで結構しんどいので、あまりうれしくありません。
納期


ツール
道具。PC。辞書。翻訳ソフト。インターネット。目薬。翻訳会社。楽天。商談上手。加湿器。新聞。図書館。インターネットラジオ。有線放送。時刻表。数取器 。修正ペン。コピー機。プリンター。カレンダー。カップ。湯沸かし器。アイマスク。寝袋。コンビニ。電話。FAX。はんこ。執念。


テキストボックス
マイクロソフト社のワープロソフト「MS-WORD」の機能の一つ。テキストを自由自在に配置出来るので、使い方を誤らなければ非常に便利なかわいい奴。しかし、文字カウントから除外されるとか、TRADOSを使うと死にそうに面倒とか言った欠点がある。ほとんど全てこれを使ってレイアウトしたファイルには、英訳では特に近寄りたくありません。もう少し他の機能も使って下さいとお願いしたくなります。


トラドス
翻訳メモリが売りの翻訳ソフトの代表格。使いこなせると作業効率が格段にアップするが、自分のレベル以上の翻訳文はできあがらないので注意が必要。メモリを使わなくても、文単位で作業していくので、文単位の訳抜けを予防できるうえに、その文に集中するので作業効率があがり単位当たりの翻訳量が増えます。テキストボックスが多い文書や複雑なレイアウトの文書には不向き。

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ナンバリング
元原稿に番号を打つこと。訳者は、その番号とともに訳文を入力します。訳文を編集する必要がある場合によく使われます。たいてい、コーディネータがこの作業をするのですが、その性格がよく現れます。一文毎に番号を付ける人もいれば、一頁丸ごと一番にする人もいます。これをするときは、たいてい重複部分は番号が無かったり翻訳不要との指示が付いていますが、番号の付け忘れであっても翻訳対象にならないので、結果として訳抜けになってしまうことがよくあります。


日進月歩
コンピューターの進化のこと。後何年したら完璧な翻訳ソフトが出るかわからないが、そのときにはほとんどの翻訳会社がつぶれると思っています。



ネット
インターネットの略。固有名詞や専門用語を調べたり、ファイルの送受信に使ったりする無くてはならない環境。必需品ともいえる。これがない時代は大変でした。

ネットワーク
翻訳会社相互の互助組織。営業力のある会社を中心に広がっていく傾向にある。あるいは、特殊な言語を得意とする翻訳会社に収斂する傾向にある。翻訳者レベルでは、翻訳会社や翻訳学校を中心に広がることもある。しかし、自宅で翻訳を主業にしようとする人は孤独を好む傾向にあるので、なかなか広がらない。


納期
受注してから納品するまでの日数や時間数。品質を考えると、一人で翻訳して一人でチェックできる日数が理想的ですが、それよりも短くなると翻訳者を複数にしなければなりません。そうなると、用語や語調の統一がほとんど図れないので、結構悲しいできばえになります。また、翻訳者の許容量を超える量を依頼しても、よい結果は生まれません。つまり、品質に直結する非常に重要な項目です。


納品
完成した翻訳文を客先に収めること。今はメールやFTPでの納品が中心。しかし、いまでもFDやCDROMで納品を求められることがあるので、その場合は作業日数が短くなるので要注意。メールでの納品は、往々にしてメールが不着のことがあるので電話で連絡しておくのが安全。

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